Yuichiro Suzuki Reports

チックコリア・エレクトリック・バンド in BlueNote Tokyo

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2017年3月17日、チックコリア・エレクトリック・バンドの生演奏を見にブルーノート東京を訪れました。

今回のメンバーは、チック・コリアを中心にエリック・マリエンサル(Sax)、フランク・ギャンバレ(G)、デイヴ・ウィックル(Dr)、ジョン・パティトゥッチ(B)

とチックコリア・エレクトリック・バンド初期の代表作で共演していた超豪華メンバーです。

席はなんとステージ目の前。マイキングされた音でなく、生の音がダイレクトに伝わってきそうです。

まだ開演前なのに、わくわく興奮状態です。まずは、この興奮をおさえるためにカクテルを注文。

今回のブルーノートおすすめのカクテルは、チックコリアオリジナルレシピのグリーン、レッド2つを合わせたスムージー「Chick’s Elektric Health Blend」でした。

ノンアルコールで、いちごやナッツなど素材本来の味を生かしたあっさりなスムージーでした。

そして、チックカクテルのヘルシーさをいっきにぶち壊しそうな、ブルーノート名物メニューである「スウィングポテト」を注文。

やめられない、とまらない、おいしさです。あまり油っこくないためか、ヘルシーカクテルに意外にもマッチしてました。

そして、開演時間になり、チックコリア・エレクトリック・バンドのメンバーたちは観客の拍手喝采の中登場しました。

メンバーたちはステージにあがり、楽器のチューニングを行い、会場は静けさと緊張に包まれました。

チックがエレピ(YAMAHA MONTAGE8)をつま弾きだしました、これもチューニング、もしくは、ウォーミングアップなのかなと思いました。

が、その矢先、チックに続き、ずばばばーっとメンバーたちの演奏がはじまりました。どうやら、チューニング、やウォーミングアップではなく、曲そのものだったようです。

凡人の僕にはわかりませんでした。。

席がステージ前であるためか、メンバーひとりひとりの演奏のマイクを通さない生音がダイレクトに伝わってきます。

デイブのやわらかくも太いキックの低音、倍音豊かで艶やかなシンバルとスネアのサウンド。

6弦ベースを自由自在に操り、どんな複雑なフレーズも難なくこなしてしまう、ジョンの神業的なベーステクニック。

そして、曲のキメ部分で複雑なフレーズでも寸分のずれもなく、ユニゾンしてしまう、エリックとフランク。

彼らのサウンド、テクニックどれもこれも驚きばかりでした。

さらに驚かされたのが、チックの殺気とは違う、何かを射止めようとする演奏中の眼孔の鋭さです。。

CD音源ではわからなかったチックの音楽に対する姿勢を見ることができました。

1曲1曲過ぎれば過ぎるほど、オーディエンスとの一体感が生まれてきました。

僕の場合、曲のリズムに自然と体がついてくるようになりました。

そして、メンバーが演奏時にリズム・グルーヴを感じる時の共通点を発見することができました。(リズムをできるだけ細かく、裏拍でとる)

そんな、エキサイティングで学び多い、チックコリア・エレクトリック・バンドのライブは終盤に近づいてきました。

最後の曲で、チックがショルダーキーボードを肩にかけ、なんと、観客席まで降りてきました。

目の前にチックコリアがいる。それだけで満足なのですが、さらに、チックが弾くフレーズに合わせてオーディエンスが歌うという、オーディエンスセッションが行われました。

オーディエンスとバンドの一体感は最高潮に達し、曲終了後もアンコールの声は鳴り止みませんでした。

あっという間の1時間半でした。

彼らの音楽でエネルギーを完全に吸い取られました。終演後、帰宅の際に異様な脱力感に陥りました。

今夜は良い夢を見ることができそうです。

使用機材

最後に今回のライブで確認できたメンバーの使用機材について紹介します。

チック・コリア(Pf,EPf)

【使用機材】
YAMAHA製のアコースティックピアノ

YAMAHA MONTAGE8(エレピ音)
https://goo.gl/3oWrRV

Schertler 製のミキサー
http://www.schertler.com/en_IT/arthur

(アコースティックピアノとMacにインストールされたソフト音源の音を混ぜ合わせるために使用したと思われる)

Moog Voyager(シンセ)
https://goo.gl/2Y6tS5

ジョン・パティトゥッチ(B)

【ベース】
Yamaha Custom Semi-Hollow Bass
http://www.yamahaguitardevelopment.com/node/94

Yamaha製の5弦ベース(型番不明、おそらく、Yamaha TRB JP の5弦版?)

【アンプ】
Aguilar DB 751
cabinets : Aguilar DB 212 or 410

Aguilar :
http://www.aguilaramp.com/index.htm

【エフェクター】
GRACE design FELiX(2ch プリアンプ& ブレンダー)
https://goo.gl/SLHb0b

その他3つは不明。 (2つはMXR製のエフェクトの可能性あり)

デイヴ・ウェッケル(Dr)

【ドラムセット】
ヤマハのPHX シリーズのセット
https://goo.gl/hDNuD

シンバル : Sabian Evolution and Legacy series

フランク・ギャンバレ(Gt)

【ギター】

エレキギター : CARVIN FG1

ガッドギター : Cort LUXE Frank Gambale signature model

【アンプ】
DV MARK MULTIAMP ×2(1台のみ使用)
https://goo.gl/I3HXmr

CABINETS :
DV NEOCLASSIC 112 ×1 and 212 × 2

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