Yuichiro Suzuki Reports

お多幸本店で100年の歴史が詰まったおでんを堪能してきた

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今日は友人でグルメ評論家でもあるサトシと日本橋にある老舗おでん屋、お多幸本店へ足を運んだ。

お多幸は、1912年に創業された100年以上の歴史ある老舗のおでん屋である。その歴史が詰まったおでんの味を求めて日本全国から多くの人が足を運んでくるようだ。

今回訪ねたお多幸本店は、東京駅八重洲口から徒歩8分。日本橋中央通りに面した小路にひっそりとした場所にある。

夕方5時半ですでに満員。道路をはさんで反対側の歩道にまで人の列ができていました。

待つこと30分。ようやく案内され、4階席へ。

店内は和食料理屋えお思わせる上品な雰囲気。

壁には大衆酒場のような親しみある手書きメニュー。

 

メニューを見ていたら店員さんが注文をとりにきたので、とりあえず目に入った芋焼酎とおでん盛り合わせ一人前と牛すじを注文。

数分後、注文したおでん盛り合わせと芋焼酎、牛すじが運ばれてきた。

まず、興味をもったのは芋焼酎よりもおでん類であったこよは言うまでもない。

おでんというとどんぶり皿に具がたっぷり汁に浸ってるとイメージがある。

しかし、意外や意外。控えめな汁に具がのっかっているだけ。
どちらかというと家庭でよく見かける煮物という感じだ。

早速、友人のサトシともに一口食べてみる。そこで二人とも無言になる。

なんということだろう、おでんの味の真となるだしを邪魔しない甘さ、関東風?いや、長年受け継がれている江戸の味付けなのだろうか。

二人ともおでんに虜になり一切口を交わさない。

しかし、思っていたことは一緒だったようである。
お多幸のおでんメニューは今日中に全制覇する。。

ところが、せっかくなのでおでんを全制覇する前に他のメニューも挑んでみようということになり、焼き鳥の盛り合わせ、葉とうがらしの佃煮、馬刺しを注文。

食材はこだわっているようで焼き鳥の味付けは塩のみ。馬刺しはショウガ醤油だけで楽しめた。

個人的に非常に興味をもったのが葉とうがらしの佃煮である。こりっとした食感で塩っ辛く、お酒、いや、玄米ごはんが何杯でも楽しめてしまいそうであった。おみやげで売っていたら間違いなく買ってしまっていたであろう。

そんなこんなで、おでん以外のメニューを楽しんでいたらたまたま壁に貼られたあるメニューが目にとまる。

それは、牛タンおでんである。

 

牛タンのおでん?なかなか珍しい、というか絶対うまいに決まっている。

ということで注文。

早速、箸で軽くつっついてみると、簡単に肉がほぐれてしまった。いったい何時間煮込んだのだろう、これは口に入れたとたんにとろけてしまうのではないか?

その予想は的中。口にいれたらすぐにとろけてしまった。味も非常によく染みこんでいた。またしても二人は無言になる。

男二人して無言は何か気味が悪い。そこで店員を呼び寄せ、ここからまだ食べていないおでんのメニューを全て注文してしまう。

たまご、しらたき、たけのこ、じゃがいも、たこ、ふくろ、トマト、、、もうやけである。

数分後、注文したすべてのおでんメニューが運ばれる。

たまご、しらたき、じゃがいも、たけのこ。


じゃがいもはよく煮込まれており、箸でかんたんに切ることができた。味もよく染みている。

たこは、歯ごたえも良く、ほのかに湖沼の味が効いていて美味。

そして、ふくろ、魚すじ、厚揚げ。

ふくろの中身はたまねぎとなんと、銀杏。

さらに、トマト。

あと何を食べたのかもう覚えていない。男二人でかなりの量を食べた気がする。おでんでお腹がいっぱい。

しかし、最後の〆にどうしても食べたいメニューがあり注文。

それは、お多幸の名物メニューである”とうめし”である。

このとうめしは、名前の通り、大きな豆腐がご飯の上にのっているシンプルなメニューである。

みかけはシンプルであるが、豆腐の柔らかさとバランスをとるために、ご飯は固めに炊かれているなどよく考えられたメニューであった。もしや、お米の品種は寿司屋が好んで使うササニシキを使用しているとか?

そんなことを考えていたらとうめしを完食してしまった。

もうお腹も心も満腹で本当に幸せである。この状態を昔の人は”お多幸”と呼んでいたのであろうか。

お多幸本店

営業時間 : 月~金
11:30~14:00
(L.O.13:30)
17:00~23:00
(L.O.22:15)

土・祝日
16:00~22:30
(L.O.21:45)

定休日 :日曜日

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