一関で自然と日本文化を120%満喫するための観光プラン
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岩手県一関市は自然にめぐまれ、世界文化遺産があることから、最近注目を集めている観光スポットです。
そんな、一関市を満喫するための観光プランを2つご紹介します。
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今回紹介するプランは電車とバスを利用して無理なく観光できるプランとなっているため、一人旅で観光予定の方やお年寄りの方に楽しめるプランです。
プラン1 一関の自然を満喫できる河川めぐり
一関の魅力の一つに自然があります。
特にエメラルドグリーンに輝く美しい河川を堪能できる厳美渓や国の名勝・日本百景に指定されている猊鼻渓(げいびけい)は一関を代表する自然観光スポットとなっています。
そんな、一関の代表的なスポットを贅沢にも一日で回ってしまうプランをご紹介します。
観光スポットへは、JR一関駅西口前発着のバスを利用します。
バスの便数は1時間に1本ほどで、観光スポットへのルートはわかりやすく整っています。
ルートがどうしてもわからない場合は、バス停の近くには観光案内所があります。
スタッフは丁寧に説明してくれるためお年寄りの方でも安心ですよ。
厳美渓
まずは、午前中に厳美渓を目指します。
猊鼻渓から先に出向くのもよいですが、猊鼻渓では舟下りをします。
なので、船下りの絶景をより楽しむため、猊鼻渓は太陽が最も昇るお昼頃に出向くのをおすすめします。
厳美渓へは、JR一関駅西口前のバス9番乗り場、厳美渓・瑞山線を利用します。
運賃は、片道490円です。
【厳美渓・瑞山線時刻表】
土曜・日曜・祝日用
https://goo.gl/1H1GF8
一関駅から約20分ほどで厳美渓へ到着します。
バスを降りとすぐ目の前に天工橋があり、そこからエメラルドグリーンに輝く磐井川を眺めることができます。
橋を渡り更に進むと厳美渓の絶景を一望できるスポットがあります。
ここは、とても見晴らしがよく、つい長居してしまいます。
厳美渓の名物「かっこうだんご」をほおばりながら眺めるのも良いですね。
厳美渓周辺は、空気もきれいで散歩にはもってこいの場所です。ぜひとも磐井川沿いを歩いてみてください。
川のせせらぎと新鮮な空気と一関の自然を存分楽しむことができます。
また、厳美渓周辺はサハラガラスパークや温泉など観光施設も充実しています。
なので、自然探索だけでは物足りない!という方は訪れてみてはいかがでしょうか。
といっても長居しすぎると次の観光スポット猊鼻渓に行けなくなりますので、ほどほどに。。。
猊鼻渓も存分に楽しむため、お昼前には一関駅に戻れるといいですね。
猊鼻渓
厳美渓からバスで一関駅に戻り、次は猊鼻渓(げいびけい)へと向かいます。
猊鼻渓は、国の名勝・日本百景に指定された砂鉄川沿いの渓谷で、この全長2kmの渓谷を船下りすることができます。
高さ50メートルを超える石灰岩の岸壁など大迫力の自然を楽しむことができるスポットとしてで有名です。
そんな非日常の自然を味わうことができる猊鼻渓へ向かうには、JR一関駅西口前のバス7番乗り場、猊げいび渓線を利用します。
げいび渓線 バス時刻表
https://goo.gl/M3TIo8
運賃は片道680円。
一関駅から約40分ほどで到着します。
バス停から3分ほど歩くと今回舟下りをする川が見えてきます。
川沿いには食事どころ、新鮮な鮎を使った塩焼き屋台などが並びますので、お腹が空くお昼頃に到着しても安心です。
川沿いを奥に突き当たると六角形のレトロな建物があります。これは船遊覧乗船券発売所でこちらで船下りチケットを購入します。(船下り料金大人1600円)
発券所のさらに奥にある乗船場から手こぎ船に乗船し、船頭のかけ声とともに出発します。
船下りに要する時間は往復90分と、猊鼻渓の自然を余すことなく堪能できます。
猊鼻渓の名所は船頭が丁寧に説明してくれるため、見逃すことはありません。
例えば、石灰岩でできた迫力ある岸壁(高さ50メートルを越えるのもあるそうです)や
毘沙門天が祀る深さ数十メートルもあつ鍾乳洞、毘沙門窟(観光客は入ることができません。)
など、15を超える名所があります。
出発から約40分で折り返し地点である三好丘に到着します。
ここで一度船を降ります。船着乗から奥に進むと最後の名所となる大猊鼻岩を一望することができます。
岩の高さは124mと超巨大です。近くに寄るほど岩の大きさに圧倒されていきます。
大猊鼻岩の絶景を堪能したら、三好丘を後にし、発着場へと戻ります。
帰りは船頭さんの世間話や歌で皆さまを楽しませてくれます。
猊鼻渓の船旅は日常ではなかなか体験できない貴重な時間を過ごすことができます。
90分間の船旅はあっという間に過ぎていくことでしょう。
猊鼻渓舟下り
http://www.geibikei.co.jp/funakudari/
プラン2 奥州文化を満喫できる世界遺産めぐり
一関の旅を満喫する上でぜひ、訪れていただきたいのが平泉です。
ここは、世界遺産登録された中尊寺、毛越寺など貴重な文化財が集り、奥州の歴史や日本文化を肌で感じることができるスポットです。
平泉へのアクセスは、一関駅からJR東北本線、もしくは、一関駅西口前から発車されるバスを利用して平泉駅と向かいます。
平泉駅から世界遺産である中尊寺、毛越寺を目指します。
どちらも平泉駅から2km圏内なので、徒歩でアクセスすることができます。
お年寄りや歩くことが苦手な方は、タクシーや平泉駅前から発車される平泉巡回バス、「平泉るんるんバス」を利用するとよいでしょう。
平泉るんるんバス
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/runrun_0419.html
中尊寺
平泉駅から徒歩約25分。中尊寺月見坂入口に到着します。
樹齢300~400年の杉並木が続く緑に囲まれた表参道坂道を登っていくと平泉を一望できる展望台があります。
月見坂を更に進むと「奥の細道展」という茶屋が見えます。
ここでは、甘酒やとこおろてんなどを楽しみながら、一休みできます。
甘酒はあますぎず、あっさりしており、どこか懐かしい味がします。
そして、ほどよくあっさりした酸味でツルッと喉をかけぬけていくところてん。
何杯でも食べてしまいそうなくせになる味です。
茶屋の奥では松尾芭蕉が辿った奥の細道に関する資料などが展示されているそうなので、興味がある方はぜひ。(入場料100円)
茶屋から数分歩くと、中尊寺本堂の入り口にさしかかります。
入り口をくぐるとすぐに中尊寺本堂が見えます。
中尊寺は、西暦850年(嘉祥3年)比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれたお寺です。
本堂には、比叡山延暦寺から分火された「不滅の法灯」が灯っているそうです。
本堂を過ぎるとさまざまなお堂を拝観することができます。
小池と緑に囲まれた弁財天堂や
奥州藤原氏初代清衡公によって上棟され、中尊寺創建当初の姿を今に伝える建造物である金色堂など
他にも不動堂や大日堂、薬師堂などいくつものお堂が境内にあります。
これらのお堂は、奥州を統一した豪族・奥州藤原氏の初代・清衡(きよひら)により造営されたそうです。
お堂ひとつひとつが個性的で、見ているだけで楽しめます。
また、お堂の配置と境内のつくりは日本の歴史や文化を感じることができるため、日本史に興味のある方は特に楽しめるかと思います。
毛越寺
平泉駅から徒歩約10分。毛越寺入り口に到着します。
入り口を抜けるとすぐに毛越寺本堂が見えてきます。
毛越寺は、慈覚大師円仁により開山され、大火で焼失後は藤原氏二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)多くの伽藍を造営したそうです。
本堂右側には大きな庭園があり、この庭園は「毛越寺庭園」(もうつうじていえん)として国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
大泉が池のまわりをゆっくりと散歩するのはとても気持ちが良いです。(一周するのに30~40分ほど)
また庭園にある寺跡やお堂が日本の歴史や文化を感じさせ、古代の日本にタイムスリップしたような感覚になります。
毛越寺の観光が済んだら、毛越寺から徒歩10分ほどにある「悠久の湯 平泉温泉」にて旅の疲れを癒すのも良いでしょう。
悠久の湯 平泉温泉
https://goo.gl/UNThgv
いかでしたでしたでしょうか。午前から中尊寺、毛越寺と平泉観光をしたら、時間は夕方近くになっているかと思います。
では、次は一関駅に戻り、世界遺産になってもおかしくない日本を代表する喫茶店をご紹介します。
ジャズ喫茶ベイシー
一ノ関駅から15分ほど。赤レンガの壁で囲まれたログハウス風の建物があります。
ジャズ喫茶ベイシーです。
ジャズ喫茶ベイシー
http://www.liveatbasie.jp/about/
ベイシーは、1970年に菅原昭二により開業されたジャズ喫茶です。
日本一音の良いジャズ喫茶として有名で、日本だけでなく海外からジャズ、オーディオ愛好家が集まるそうです。
入店してまず驚かされるのが大音量で曲がれる大迫力のジャズです。
まるで、目の前で演奏されているかのようです。
スタッフに席を案内され、メニューを注文します。ですが、メニューというものはなく、お客さんが欲しいものを出すというスタンスのようです。
コーヒーを注文するとチョコレートやクッキーなどのお菓子の盛り合わせがついてきます。
店内は薄暗く、音楽に集中できます。
ベイシーで使用されているスピーカーは、JBLというオーディオ界では有名なメーカーのスピーカーで、オーナーである菅原氏が独自にカスタマイズされたものを使用しています。
そのオーディオ機器から放たれる音がとても良すぎたため、JBLの社長がじきじきベイシーにまで訪れてきたそうです。
壁にはタモリさんや立川談志 さんなど、数多くの著名人のサインで埋め尽くされています。
そして、なんと、今は亡き大御所ジャズドラマー、エルヴィン・ジョーンズも来店したそうです。
そして、店内に設置してあるグレッチ製のドラムでライブを行ったそうです。
また、ベイシーという店名の由来となったカウント・ベイシー氏も来店したようです。ジャズファンにとっては、たまらないですね。
ジャズ喫茶は昭和の日本文化を象徴すものの一つです。
ベイシーはそんな貴重な日本の文化を築く重要な役割を果たしました。
ジャズファンである僕としては、世界遺産とまではいかなくとも何かの文化遺産としてベイシーをいつもでも残してほしいですね。
オーディオ・ジャズ好きな方、そうでない方でもベイシーで放たれる音の渦に浸っていただきたいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。一関の観光プランを2つご紹介させていただきました。
一関では壮大な渓谷や美しい河川、日本の歴史や文化を肌で感じることができる世界遺産と都会ではなかなか体験できないスポットがたくさんあります。
一関のような自然と日本文化が絶妙に絡み合った観光スポットは日本では数少ないです。
東京から新幹線を利用すれば、3時間ほどでアクセスできるので、都内在住の方は週末を利用して一関に訪れてみてはいかがでしょうか。
ご観覧ありがとうございました!
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