コスパ最高で高性能なNAS TerraMaster F2-220を導入してみた
2017/01/06
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以前、とあるクラウドストレージサービスを利用していたのですが、保存していたデータが勝手に消えてしまうというトラブルが起こっていました。
そんな出来事からクラウドストレージサービスは信用できなくなり、ここ最近は自分でNASを構成してデータ管理を行うようになりました。
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NASを構成するにはネットワークに関する専門的な知識が必要になると思いますが、最近ではそのような知識をあまり必要とせず、手軽にNASを導入できる製品がでてくるようになりました。
中でもTerraMasterのF2-220は手軽に構成できるNASの一つで、 Intel製のデュアルコアCPU(2.41GHz)と2GBのメモリを搭載したハイスペックなNASとなっています。
更にお値段は2万円以内ととてもリーズナブルです。(ハードディスクは別売り)
組み立てからネットワーク設定まで難しい設定を行わずにセットアップできました。
F2-220の組み立て
F2-220jは、とてもシンプルな構造で、HDD取り付けまでドライバー一本で行うことができました。しかも組み立てに必要なドライバーが付属しているたのは嬉しいです。
F2-220のボックスサイズは幅119×高さ133×奥行227mmと小型で置き場所をほとんど取りません。
素材がアルミでできており、デザインはシンプルなのでApple製品にとてもマッチします。
正面下部にあるレバーを手前に引き、ハードディスクトレーを取り出し、トレーとハードディスをハードディスサイズにあったネジで止めます。(今回使用したのは3.5インチのハードディスクです)
ハードディスクスは、2台挿入することができ、一台はメインに、もう一台はミラーリング用として利用することが可能です。
最後に電源ケーブルとインターネット接続されたLANケーブルをF2-220に接続すれば組み立て完了です。
TNASのインストール
お使いのPC、またはMACでF2-220を設定するためにTNASをインストールします。
クイックインストールガイドに記載されたリンクからTNASをダウンロードし、インストールします。
インストールしたTNASからF2-220を初期設定し、F2-220を管理、コントロールするためのOS、TOSをインストールします。
【MAC版のTNAS画面】
【Windowsの版のTNAS画面】
TNASを起動し、F2-220がネットワーク上にあることを確認し、ログイン項目をクリックします。
F2-220がネットワーク上に見つからない時は以下を確認ください。
- F2-220の電源は入っているか
- F2-220とルーターがLANケーブルでつながっているか
- PCのF2-220が同じネットワークにいるか
- VPN接続していないか(VPN接続だとネットワーク外になるため)
まず、ハードディスクの検査が行われます。(10ー20分)
セットしたHDDが正常と表示されたら検査完了。
TOSのインストールが開始されます。
インストールが完了すると再起動されます。
再起動後、初期化が開始され、デバイス名とタイムゾーンを設定します。
adminユーザーのパスワードを設定します。
ミラーリング用などRAIDOの設定を行います。今回はHDD一つなのでSingle Diskを選択。
すると、ディスクフォーマットが開始されます。(5-20分ほど)
ディスクフォーマットが完了し、再起動するとログイン画面が表示され、先程設定したadminユーザーでログインします。
TOSの基本操作
ログインするとF2-220を管理・操作するOS、TOSが表示されます。
UIは、とてもシンプルな設計で直感的に操作ができます。
フォルダやファイルのやりとりもPC同様さくさく行えます。
コントロールパネルは、一目でどのような設定ができるのかわかりやすく項目分けされ、無駄な説明と設定項目がなく、とても設定しやすいです。
ファイル転送速度
MacのBlackmagic Disk Speed Testでデータの転送速度を測定してみました。
読み込み・書き込み速度は毎秒20~25MB/s程で、音楽ファイル、テキストファイル、動画など一般的に用いるファイルであればほとんどストレスを感じることなく利用できる速度です。
リモートログインについて
リモートログイン機能を利用すると自宅だけでなく、外出先からもF2-220にアクセスすることができ、データのやりとりが行えるようになります。
リモートログインには以下の2つの方法があります。
1 TNASオンラインを利用
リモートログイン内のTNASオンラインを利用するとtnas.online上でTOSを利用することができます。
ただし、この機能を利用するにはルーター側でポート転送設定が必要です。(ポート8080を転送)
設定方法は、お使いのルーターをご確認ください。
2 DDNSサービスを利用
noip.comとdyndns.comのDDNSサービスを利用してリモートログインすることができます。
ただし、この機能を使うためには上記のDDNSサービスに登録しなければなりません。
どちらのサービスも有料なため、個人での利用はでTNASオンラインで十分かと思います。
FTP接続
F2-220は、FTPを利用したデータのやりとりが可能です。
TOSでFTP用のアプリケーションが提供されていましたが、日本語が文字化けしました。
外部のFTPクライアントでもアクセスできるで、当分はこちらで利用してみることにします。
MACのTimeMachineとして使う
MACのバックアップ機能であるTimeMachine用のストレージとして利用できます。
方法は簡単です。TNASのFile AccessでF2-220をネットワークディスクとして認識させます。
あとは、TimeMachineの設定でF2-220に割り当てられたディスク(TimeMachine)を選択するだけです。
F2-220の惜しい点
F2-220は、手軽にNASを組むことができ、データのやりとりもスムーズに行うことができとても満足しました。
その反面、この機能があったら更に便利なのに!惜しい!!と思った点がいくつかあったので述べさせていただきます。
ファイル共有がローカルネットワーク・アドレスしかできない
ファイルの共有リンクがローカルネットワークのアドレスになってしまうため、ローカルネットワーク外の人にファイルが共有できません。
仕事柄、外部の方と豊富にファイル共有することがあるため、ぜひとも改善いただきたいです。
インターネットアクセスに対応してほしい
TNASオンラインを利用してローカル外からのアクセスは可能ですが、ネットワークドライブとして認識させるのは難しいようです。なので、グローバルipでネットワークドライブとして認識できるようにしてほしいです。(VPNサーバー構成アプリの作成が必要かもしれません)
FTPS接続に対応してほしい
FTPはセキュリティが脆弱なため、SFTP、FTPS接続に対応してほしいです。
アプリをもっと充実させてほしい
現在でもF2-220には便利なアプリが用意されていますが、F2-220のパワフルなハード性能を活かすため、もっとアプリを充実させてほしいです。
特にVPNサーバー構成アプリはぜひとも搭載してほしいです。
正規のスマホアプリがほしい
現在、アンドロイドではESファイル、iOではFileBrowserというアプリでスマホからデータのやり取りができます。
さらに効率よくF2-220を使いこなせるよう、ぜひとも正規のスマホアプリをリリースしてほしいです。
まとめ
TerraMaster F2-220は、自宅に手軽にNASを構成することができます。自宅でも外でもデータのやりとりをスムーズに行うことができます。
スペックはとても高く、高性能なので、今後更にTOSやアプリケーションの充実・アップグレードを心待ちにしております。
ご観覧ありがとうございました!
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